元禄2年(1689年)、芭蕉が46歳、旧暦3月27日(新暦5月16日)に深川から船で出立、日光〜白河関〜
仙台〜松島〜平泉〜尾花沢〜出羽3山〜酒田〜象潟〜新潟〜金澤〜敦賀を経て大垣に至る2400キロ
の旅、その足跡をたどって描いた「奥の細道スケッチ紀行」を紹介します。
また、本を出版致しましたので、ご希望の方は「出版物紹介」をご参照下さい。
月日は百代(はくたい)の過客(くわかく)にして、行かふ年も又旅人也。
舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を
栖(すみか)とす。
古人も多く旅に死せるあり。 予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、
漂泊の思ひやまず、(中略)
松嶋の月先(まず)心にかかりて、住る方は人に讓り、杉風(さんぷう)が別墅
(べっしょ)に移るに、
「草の戸も 住替る代ぞ ひなの家」