わせ   か              ありそうみ    
「早稲の香や 分け入る右は 有磯海

俳句の解説: 芭蕉は、有名な歌枕である「有磯海」に行こうと思いましたが、

      日程の都合で行けず、惜しみつつ右に有磯海のある能登半島を眺め

      つつ、左に曲がって金澤に入りました。おりしも初秋のこととて早

      稲の穂が豊かに稔っており、その早稲の香のただよう中を分け入る

      ように道を進んでいく様子が伺えます。

 旅の思い出 :  ここ倶利伽羅峠は、木曽義仲と斉藤実盛が源氏と平家に分かれて戦ったとこ

           ろです。

            斉藤実盛は木曽義仲を育てた人ですが、時代の流れで戦わざるを得ず、白髪

           を墨で染めて死ぬ覚悟で戦いました。

            そこでは昔の人の息を感じさせる草茂る林の間から能登半島を望み、1句浮か

           びました。


             「草の息 峠で望む 能登の海」






     

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倶利伽羅峠

自作

草の息 峠で望む 能登の海

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