きさかた せいし ねぶ
「象潟や 雨に西施が 合歓の花」
俳句の解説: 象潟は、松島と並ぶ奥羽の名所であり、この町は合歓(ねむ)
の花が有名で、何処か物悲しい美しさを秘めていることから,中国
絶世の美人で悲運な人生を送った西施(せいし)になぞらえて、
この地の美しさを歌っています。
旅の思い出 : 前日は雨にたたられ、酒田から象潟へ参りましたが、夕方に象潟についた頃は
山山降りでした。資料によれば、芭蕉が象潟についた日もやはり山山降りで、明く
る日は快晴だったとのことですが、私も同じように翌日は快晴に恵まれスケッチが
できました。
芭蕉がここへ来たときは、松嶋のように99の島があって海だったそうですが、
1804年に大地震があり土地が隆起してスケッチに示すような情景になったそう
です。
春田に水が張られると当時の海と島の情景が再現されます。そこで1句生まれ
ました。
「象潟や 春田に浮かぶ 島の影」
自作
象潟や 春田に浮かぶ 島の影