はまぐり
「蛤の ふたみにわかれ 行秋ぞ

俳句の解説: 芭蕉は伊勢に向かうべくここで舟に乗り、揖斐川を抜けて桑名

      へ出ました。

       行くものと帰るものと二手に分かれるという意味を「蛤」にこめ、

      さらに「別れ行く」と「行く秋」とをかけています。

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 旅の思い出 :   奥の細道むすびの地である大垣の水門川の畔にある住吉燈台を描いていると、

           小学生が野外学習をしていて、二人の女の子が私のスケッチする姿とスケッチを写

           真に撮って行きました。

            その後しばらくして車椅子に乗ったご主人と一緒にご婦人が話し掛けてこられました。

            そこで、今まで描いてきた絵を見せながら、旅の話をしたところ、「まるで奥の細道を

           一緒に旅してきたような思いにかられました。」と大いに感心され、喜んでくれました。

            今回のスケッチ紀行を通じて、自然を見つめ、人の心の機微に触れることによって、

           芭蕉の「細み」の心をわずかながらも感じさせてもらったことを深く感謝しております。

             江戸時代に舟が盛んに行き来した水門川の石畳を見ていると、多くの人々がそこに

           いてこの住吉燈台のある岸から荷を積み卸ししている船頭や船問屋の番頭の姿が目

           に浮かびます。そこで1句浮かびました。


                  「暑き日の 足音響く 石畳」  




      

大垣 住吉燈台

自作

暑き日の 足音響く 石畳

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