ゆぎょう
「月清し 遊行のもてる 砂の上」
俳句の解説: 昔、遊行二世の上人(時宗第二世他阿上人)が自らの手で草を刈り、
土石を運んでぬかるみを乾かし、砂を運んで気比神宮と西方寺の間の沼を
埋めて平地にしたという故事にちなんで、歴代の遊行上人の砂持ちの儀式
が行われていたことを聞き、芭蕉はその無欲無心の心に打たれて、その清ら
かさを月が照って霜を敷いたような神前の砂の上に立って見る月の清らかさ
に喩えて詠んだ句です。
自作
神宿る 気比神宮の 夏の月
け ひ
旅の思い出 : 気比神宮の鳥居をくぐると気が引き締まる思いが致します。
伊勢神宮や熱田神宮と同じ格式のある神宮と聞いていましたが、社の棟線や目
に付くものに緊張感があり背筋が真っ直ぐになるのを感じました。
そこで1句浮かびました。
「神宿る 気比神宮の 夏の月」