わらじ お
「あやめ草 足に結ばん 草鞋の緒」
俳句の解説: 仙台でお世話になった弟子から送られた草鞋をはいて塩竃へ向かい
ました。
其の草鞋の緒には蛇よけのためのあやめを結びつけることを真似た
紺の染め緒が着けてありました。其の色の鮮やかさに風流を感じ、御
礼にこの句を弟子に贈ったとされています。
旅の思い出 : 芭蕉は、塩竃街道の途中で草鞋を買い、蛇避けのためのあやめを草鞋に縛り付
けたという話もあります。そこで、塩竃街道沿いであやめの咲いている場所を探した
ところ本スケッチに示すあやめ園を見つけました。若干時期が早かった性もあり手前
の一部が咲いているのみでしたが、緑の美しさに心引かれてスケッチをしました。