1 鵜沼宿
2 木曾の桟
3 寝覚の床
7 法善寺の女郎花
貞享5年(1688年)、芭蕉45歳、旧暦8月11日(新暦9月)に美濃を出立、馬籠〜木曾福島〜姥捨山〜善光寺
〜小諸〜軽井沢を経て江戸へ戻る350キロの旅、その足跡をたどって描いた「更科スケッチ紀行」を紹介致します。
12 十六夜観月殿2
11 十六夜観月殿1
10 姨捨山の月
9 善光寺
8 姨捨山の棚田
13 浅間山
5 鳥居峠の栃の木群
6 会田宿
4 木の吊橋
さらしなの里、おばすて山の月見ん事、しきりにすすむる秋風の心に吹さはぎて、ともに風雲
の情をくるはすもの、又ひとり越人(えつじん)と云(いう)。(中略)
まぎれたる月影の、かべの破れより木の間がくれにさし入て、引板(ひた)の音、しかおふ聲、
所々にきこへける。
まことにかなしき秋の心爰(ここ)に盡(つく)せり。
「いでや月のあるじに酒振まはん」といへば、さかづき持出たり。
よのつねに一めぐりもおほきに見えて、ふつつかなる蒔潤iまきえ)をしたり。
都の人はかかるものは風情なしとて、手にもふれざりけるに、おもいもかけぬ興に入て、
碧碗玉巴(せいわんぎょくし)の心ちせらるも所がらなり。
「あの中に 蒔緒曹スし 宿の月」
「棧(かけはし)や いのちをからむ つたかづら」