「あの中に 蒔絵書きたし 宿の月」
俳句の意味: ふつつかな蒔絵をしたやや大きめの盃に酒を満たして飲みながら、宿の壁の破れより
木の間がくれに見える月を眺めていると、その蒔絵にも思いもかけぬ風情を感じて、あの
月の中に蒔絵を書きたくなるような思いにかられることよ。
旅の思い出: 9月17日、夕刻月の出るまで千曲川展望公園で、鏡台山を背景にした棚田をスケッチしました。
今宵はまさに待宵月夜で、棚田は秋の実りが広がり、青く深い空には煌々と照る月が出て、心ゆ
くまで待宵月を味わいました。
「待宵の 棚田の実り 月青し」
「更科や 月をこの目に 焼き付けぬ」
自作
待宵の
棚田の実り
月青し
更科や
月をこの目に
焼き付けぬ