ボードレールは、1821年に生まれ、1867年、46歳でなくなられました。
彼は、エドガー・ア・ランポーを翻訳、フランスに紹介し、お互いに多くの影響を受け合いました。
その卑猥的、耽美的、背教的な内容は、彼の後の世代に絶大な影響を与えました。
特に現実と理想の違いからくる絶望感とアンニュイが作品に溢れ、その時代の退廃的な病を表徴しています。
彼の後に続くランボー、ヴェルレーヌ、マラルメそしてヴァレリーらに決定的な影響を与えたことから、「近代詩の
父」と称されています。
ここでは、1861年に出版された「悪の華」第二版の原文を元に、私の好きな部分を拾い上げて、私なりに解釈
した翻訳文を紹介します。