ランボーは、1854年に生まれ、1891年、37歳でなくなられました。
彼は、1870年(16歳)から1873年(19歳)の3年間のみ詩作し、美神と決別しました。
まさに早熟にして鬼才で、流れ星のように生まれ、流れ星のように消えていきました。
この3年間に、パリへ来て、ヴェルレーヌと出会い、共にブルッセル、ロンドン等を放浪します。
ところが、1873年にヴェルレーヌはランボーに拳銃を2発発砲、うち1発がランボーの左手首に当り、
ランボーは入院、ヴェルレーヌは逮捕されます。こうして二人は絶縁します。
その後、兵士、翻訳家、商人など様々な職業を転々とし、約20年間孤独な放浪生活を送りました。
1891年、アフリカで骨肉腫が悪化してマルセイユへ帰り、右足を切断しましたが、癌は全身に転移
し同年11月10日に帰らぬ人となりました。
ここでは、1998年にジェネラル・フランセーズ社から出版された「ランボー詩全集」及び1999年にガ
ルリマール社から出版された「ランボー詩集、地獄の季節、イルミネーション」の原文を元に、私の好き
な部分を拾い上げて、私なりに解釈した翻訳文を紹介します。