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2 感 覚
夏の青い夕暮れを抜けて、僕は細道を行くだろう。(・・・サンティエ)
小麦にチクチク刺されながら、雑草を踏み固めに:(・・・ムニュ)
夢想家の僕は、その爽やかさを僕の足に感じるであろう。(・・・ ピエ)
僕は無帽の頭を風にさらすだろう。(・・・ニュ)

僕は何も語らず、何も考えないだろう。(・・・リヤン)
しかし、限りない愛が、僕の心の中にこみ上げてきて、(・・・ラーム)
僕は遠くへ行くであろう。はるか遠くへジプシーのように。(・・・ボヘミヤン)
自然の中を、一人の女性と連れ立っているように幸せに。(・・・ファム)

                             アルチュール ランボー
                             1870年3月