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4 ぼくの放浪 (幻想)

ぼくは出かけた、両手のこぶしを破れたポケットに突っ込んで;(・・・クルヴェ)
ぼくのオーバーコートも擦り切れてとんでもない代物になっていた;(・・・イデアル)
ぼくは空の下を行った、ミューズ神よぼくは君の忠僕だった;(・・・フェアル)
おお何ということだぼくはどれだけ素晴らしい愛を夢見たことか(・・・レーヴェ)

そして、そのざわめきをぼくは道端に腰をおろして聞いていたのだ、(・・・ルーツ)
その素晴らしき9月の夜に、ぼくの額にかかる露のしずくを(・・・グーツ)
たくましいワインのように感じたのだ;(・・・ヴィグール)

そこでは、幻想的な影の中で詩を作った、(・・・ファンタスティック)
竪琴を弾くかのように、ぼくのボロ靴のゴムひもを引っ張り挙げた、(・・・エラスティック)
片足を自分の心臓のそばに持ってきて(・・・ クール)
                     
                             アルチュール ランボー

ぼくの唯一のズボンには大きな穴が開いていた。( ・・・トルー)
夢見る親指小僧のぼくは、道すがら詩を作った。(・・・クルス)
ぼくの宿屋は大熊座の中にあった。(・・・ウルス)
空に輝くぼくの星達は、優しくきぬ擦れのようにざわめいていた(・・・フルフル)