「行く春に わかの浦にて 追付きたり」

旅の思い出:   4月30日、朝5時半ごろから9時半ごろまで金剛峰寺をスケッチした後移動し、和歌の浦に

         12時に到着しました。

          観光案内所の前にある国民宿舎従業員の女の方に親切に山部赤人が歌った場所を教

         えていただき、その場所が玉津島神社裏の「てんぐ山」の頂上であることを知りました。

          12時半から18時半まで和歌の浦の干潮の風景を描いて、19時に和歌の浦を出発して奈

         良へ向かいました。

          この「てんぐ山」は、山部赤人が聖武天皇と一緒に登って「和歌の浦に 潮満ち来れば

         片を波 葦辺をさして 鶴鳴き渡る」と歌ったところです。

          ここに佇んでいると、潮干狩りを行っている人の影が米粒のように見え、あなた達は鶴
    
         ではありませんか、そのそばで鶴の声は聞こえませんかと尋ねてみたいような気がしまし
   
         た。 そこで一句、

                    たづ
              「潮干狩り 鶴の鳴き声 聞こえんか」




          
          

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俳句の意味: 去り行く春に、まだ春が残っている和歌の浦でようやく追付いたなあ
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自作の句

潮干狩り
 
鶴の鳴き声
 
聞こえんか

和歌の浦
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