「父母の しきりに恋し 雉の声」

笈の小文足跡図へ戻る
芭蕉スケッチ紀行へ戻る

旅の思い出:  4月28日午前11時ごろまで葛城山を描いた後、高野山に向かい午後13時ごろ

        金剛峰寺の前の駐車場に到着しました。

          途中、高野山の東側から山に入ったため、対向車が来たらすれ違うこともで

        きないような細い山道を登っていきました。

         標高1000m、今から約1300年前によくぞこんなところに空海は寺を建てたもの

        だといまさらながら驚嘆するばかりでした。

         途中本当にあるのだろうかと疑うほどでしたが、来てみると豪華な寺院が数十軒

        と何千という豪華な墓が立ち並び、1つの町と化しているのに3度びっくりしました。

         午後13時半から18時半まで金剛峰寺の裏門付近を描いて、近くの酒屋で地酒を

        買っていっぱい飲んで寝ました。

         翌朝5時に起きて、5時半から9時半ごろまで金剛峰寺を描いた後、和歌の浦へ向

        いました。

         芍薬の花が大きなつぼみを持って今にも咲き出しそうに膨らんでいました。

         芍薬の花の気品と多くの天下人がねむる墓地を見て一句思いつきました。

              「芍薬や 高野にねむる 天下人」




          

俳句の意味: 雉の子が鳴く声を聞くにつけて、亡き父母が恋しく、切なさを感じるものだ。
笈の小文スケッチ紀行トップへ戻る

自作の句

芍薬や 

高野にねむる 

天下人

高野山 金剛峰寺
次へ
前へ