「日は花に 暮れてさびしや あすならう」

旅の思い出:   夕方、上千本の入り口で檜を描きました。描いている間中、間をおいて鶯の鳴き声が

          聞こえ、なにやら仲間を呼ぶような、そして寝床を探すような、夕暮れの寂しさを誘う音色

          でした。

           大友家持の歌に、「春の野に 霞たなびき うらがなし この夕影に 鶯鳴くも」という歌

          がありますが、まさにその情景が再現されていました。そこで私も負けずに一句、
                     
               「うぐいすの 友呼ぶ声や 夕間暮れ」




          
          

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自作の句

うぐいすの 

友呼ぶ声や 

夕間暮れ

俳句の意味:  春の一日は桜の花で暮れて行き、花の間の檜(あすなろう)の木の姿が夕影に

         に迫ってさびしく見える。
吉野山 上千本口
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