きどく
「櫻狩り 奇特や日々に 五里六里」

旅の思い出:   お陰様で、全山櫻が満開の吉野山を描くことができました。

           ものすごい人出で私が下山する4時ごろには櫻見物に続々と人が上ってきました。

           道が狭いせいもあって、人と人の間をぬうようにして降りて行き、時には長い間、

         通行待ちの状態で、通常ならば15分程度の距離を2時間ぐらいかかって下山しました。

           櫻も山全体に広がっていましたが、人の波も全山に広がっていました。

           そこで一句、
                     
               「全山に 人の花咲く 吉野山」

          その夜、吉野の山奥で車中泊し、吉野の西行庵の近くで西行法師が桜の花と戯れ

         ている姿を夢に見た思いがして

               「山に寝て 法師の夢に 散る桜」





          

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自作の句

全山に
 人の花咲く
 吉野山

俳句の意味:  櫻の花を訪ねるとはいえ、毎日5里6里の道を歩き回るとは殊勝なことだなあ
吉野山

山に寝て
 法師の夢に
 散る桜

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