「ほろほろと 山吹ちるか 瀧の音」

旅の思い出:   龍門の瀧を描いた後、午後は蜻蛉(せいれい)の瀧を描きました。

           期待に反して山吹の花はなく、ただただ水泡だけが哀れにも黒い岩の割れ目の間に吸

          い込まれるようにして落ちて行きました。

           櫻も山吹もなく、水音だけが森と岩に響き渡っていいました。

           仕方なく、ちょうど持ち合わせていた桜餅を食べながら、ほんのりと櫻の香りを感じ、一句

          浮かびました。

                     みなわ
               「蜻蛉の 水泡わびしや 桜餅」





          
          

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自作の句

蜻蛉の

水泡わびしや

桜餅

俳句の意味:  瀧の音がとどろく中で、盛りを過ぎた山吹の花はほろほろと哀れげに散っていくことだ。
西河 蜻蛉の滝
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