「よし野にて 櫻見せふぞ 檜の木笠」

俳句の意味:  檜木笠よ、お前にも杜国と一緒に天下に名高い吉野の櫻を見せましょうよ。

          杜国に再会してその心浮き立つ思いを檜木笠に語りかけたふりをして杜国にその喜び
         
         を打ち明けたもの
   

旅の思い出:  この歌は、伊勢で流刑中の杜国に再会し、禁制を破ってまでして、これから吉野の桜を見

         に 行く喜びを伊賀上野を出発する折に歌ったものですが、私も上野城でまず花見をしつつ

         絵を描き、吉野へ向かうことにしました。

          四月九日は初夏のように日が燦々と輝き、まさに桜が満開で、花見客でごったがいしてお
      
         りました。そこで一句

              「上野城 とりわけ人の 花盛り」





          

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自作の句

上野城 

とりわけ人の
 
花盛り
 

伊賀上野 上野城
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