きさらぎ
「裸には まだ衣更着の 嵐哉」
俳句の意味: 平安朝の時代に生きた増賀上人(ぞうがじょうにん)の話として、伊勢神宮に詣でた際に
名利を捨てるようにと示現を賜り、着物を全部乞食にくれてしまって裸で下向したという話を
踏まえて、裸になるにはまだまだ寒風が厳しく、増賀上人のまねなどできないことだとの意
味をこめて歌ったものです。
旅の思い出: 正宮の前で描く許可を頂きましたが、座ってはいけないとのことで直立不動のまま5時間か
けて描きました。
午前中に風宮を描き、時間がないことから食事もせずに朝6時からたったまま夕方の6時まで
12時間かけて2枚の絵を描きました。
外宮は、内宮にお祭りしている皇祖「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」のお召上がりに
なる食物の守護神である「豊受大御神(とようけおおみかみ)」をお祭りしているそうです。
さすがに、神宮の神々しい雰囲気に飲まれた一日でした。