か ち
「歩行ならば 杖つき坂を 落馬哉」
俳句の意味: 徒歩で登ればその名の通り杖をつく位で無事に通れたろうに、なまじ馬に乗った
ばかりに杖つき坂で落馬してひどい目にあいました。
旅の思い出: 伊賀上野へ向かう途中、石薬師の隣の采女町にある旧東海道の杖つき坂を描きました。
かなり急な坂で、杖でも突いて登りたくなるようなところです。
天気は何とかもったのですが、時々来る小雨と冷たい風に体を丸めるようにして描き、
何とか午後3時ごろには終了しました。
次は伊賀上野で描こうと東海道をさらに西へ向かいましたが、関町に着いたところで、
東海道五十三次の47番目の宿場である関宿が昔のままの町並みで残っているのを知り、
夕刻前に見学して回りました。
関町から伊賀上野までは国道25号線で30分程度の距離なので、今夜はこの町にある
道の駅「関宿」で車中泊することにしました。
町を見学しているときに居酒屋「くらぞう」を見付け、久しぶりに一杯飲みながら夕食を
とることにしました。そこで初めて鹿の刺身を相伴することができ、大満足でした。
鈴鹿山ろくで獲れる鹿で、新しさも加わって、何ともやわらかく口の中で溶けるようでした。
お値段は一皿(8切れ)800円でした。料亭で食べたらその数倍はするそうです。
口の中がとろけるような喜びに満ち溢れ、次の句がほとばしり出ました。
「冬鹿の 刺身うれしや 関の宿」
自作の句
冬鹿の
刺身うれしや
関の宿