「箱根こす 人も有るらし 今朝の雪」

俳句の意味:  起き出してみると一面の雪、このようなときにあの物寂しい天下の険路を越す旅人も

         いることだろうと思いやったもので、同じ旅の身でありながら、あたたかく人々に迎えら

         れて、寒さにこごえることもない自らの身の上に対し感謝の意をこめたものである。

旅の思い出:  12月28日朝3時に家を出て、7時前に旧箱根に到着しました。

          7時から午後2時まで、約7時間かけて人気のない箱根の関所跡を描きました。

          寒風吹きさらす中で鼻水をたらしながら必死の思いで描きました。

          雪は降らないものの、雪雲がすぐ近くまでやってきて今にも降りそうな情景でした。

          描き終えた頃に、雪がちらつき始めたので冷え切った体を温めるため茶店に入り、

         餅うどんを食べました。人影もまばらで、店の前に人が来るたびに茶店のおばさんが

         客を呼び止めていましたが、口少なに通り過ぎて行きました。

          そこで次の2つの句が生まれました。

               「年の瀬に 人のこいしや 箱根越え」

               「餅うどん 呼び声むなし 箱根茶屋」





 

自作の句

年の瀬に
 人のこいしや
 箱根越え
 

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箱根の関

餅うどん
 呼び声むなし
 箱根茶屋

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