「京までは まだ半空や 雪の雲」
俳句の意味: 都へと向かう途上その道程の半ばに達したばかりであり、行く手の空には
暗い雪雲が垂れ込めているよ。これからの旅も何があることやら。
旅の思い出: 名鉄鳴海駅近くの誓願寺境内には、芭蕉供養塔および芭蕉堂がありますが、鳴海
の蕉門と して中心的な役割を果たした下郷知足の子孫が今でも檀家となっています。
その近くに下郷邸が当時のままで現存していると聞き、早速スケッチをしました。
まさに当時の蔵づくりであり、ここで芭蕉の句も歌われたと聞いています。
鳴海では、誓願寺の方や千鳥塚の管理人の横井さんご夫婦に親切にしていただき、
途中鳴海の町中で道をお訪ねした時も皆さん親切に教えていただき、心温まる思いを
いたしました。 そこで1句、
「鳴海にて 千鳥の心 あたたかき」
自作
鳴海にて
千鳥の心
あたたかき