俳句の意味: ここ旅先で、円覚寺の大顛和尚が正月3日に亡くなられたことを知り、和尚が好
きだった梅の時期になくなられたのに、自分は旅にあって、それを卯の花の時節
まで知らなかった事をお詫びして、梅の代わりに梅によく似た白い小さな卯の花を
拝んで哀悼の涙にむせんでいます。
旅の思い出: 5月1日午前中に亀山付近の麦畑を描きあげてから、石薬師へ向かいました。
国道1号線脇の畑で仕事をしていた農家の方に卯の花が咲いているところをお伺
いしたところ、石薬師は卯の花で有名なところで、「卯の花の匂う垣根に、ほととぎす
はやもき鳴きて・・・・・・・・」の歌を作詞作曲した佐佐木信綱氏の生家があるとのこと
でした。 そこは記念館になっていまして、その前にはスケッチに描いたように見事な
卯の花が咲いていました。どの家にも卯の花が植えられていて町全体で大切にして
おりました。農家の方に1株分けてもらい家に持ち帰って、門の前に植えてあります。
そこで1句浮かびました。
「卯の花の 匂いを拝む 石薬師」
うめ うのはな
「梅こいて 卯花拝む なみだ哉 」
自作
卯の花の
匂いを拝む
石薬師