「年暮れぬ 笠きて草鞋 はきながら 」
俳句の意味: 故郷も芭蕉に撮っては旅寝なのであり、年中行事を旅の途中で簡単に手軽く
やってしまったという感慨であります。芭蕉は西行が旅を人生とする「軽み」を体
現している喜びを感じているかのようです。
旅の思い出: 伊賀上野は寒さが厳しいのを覚悟で行きました。ましてや車の中で寝るわけで
すから並大抵の準備では間に合いません。案の定厳しくわびしい思いをしましたが
雪も降らずに何とかしのぐことが出来ました。底冷えのする町を歩いていると、どこ
からともなく鐘の音が聞こえてきました。 その時1句浮かびました。
「冬ざれの 鐘もわびしき 旅の空」
自作
冬ざれの
鐘もわびしき
旅の空