「しのぶさえ 枯て餅かふ やどり哉 」
俳句の意味: 社殿の軒の忍草さえも枯れて、神宮は昔を偲ぶよしのない荒れたさまで、
社前の茶店でわずかに餅などを買うことが出来るばかりであったという感慨を
歌ったものです。
旅の思い出: 絵を描いていると、お子さんずれのご婦人が、ためらいながら絵を見せてくだ
さいと近づいて参りました。開口一番「わーきれい」と行ってくれました。お子さん
達も「きれいだね」とこちらの気持ちを察していたようです。
その後に、「奥の細道スケッチ紀行」をおみせしたところ、同じ名古屋の人間
かと思っていたところ、埼玉県からきているのにビックリしていました。
絵を描き終えたところで、神宮さんにお礼参りをしてふと楠の小枝を見たところ、
古びたおみくじが結ばれていたので、1句浮かびました。
さかき たむけ
「年の瀬の 小枝榊の 手向けぬき」
自作
年の瀬の
小枝榊の
手向けぬき