「義朝の 心に似たり 秋の風 」

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俳句の意味:  源義朝の妾で義経の母である常磐御前が東国へ逃れる途中、東西の境で

         あった不破の関付近で盗賊に殺されたという伝説があり、地元の人がその哀れ

         さを偲んでここに塚を作りました。そこを訪ねた芭蕉は、平治の乱に破れて美濃

         の国まで落ちのび、尾張で家人に殺された義朝の心境を、晩秋の草木を枯らす

         秋風の情趣に似ているとして歌ったものです。

旅の思い出:  ここで描いていると、5、6人の旅の人にお会いしました。その中でもっとも親しく

         お話ししたのは、石井さんという方でした。この方は日本全国の旧街道をすべて歩

         いて制覇することをライフワークにしています。この方は東京の武蔵村山市で自動

         車会社を経営している社長さんだというのですから面白いものです。

          私の画集「奥の細道スケッチ紀行」をお見せしたところ、早速買っていただきました。

          聞くところによると、これから奥の細道を歩きたいとのことで、私の画集を参考にし

         たいとのことでした。ここでも素晴らしい方との出会いを感じました。



   

常磐御前の塚
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