らん か つばさ もの
「欄の香や てふの翅に たき物す 」
俳句の意味: 芭蕉は、西行谷に行った帰りにある茶店に立ち寄りました。茶店の女主人は、
「おちょう」という名前で、身の上話をした後に白い絹の布地を出して芭蕉に1句
書いてくれるようお願いしました。 芭蕉はその女主人の気品のよさを蘭の香り
がつばさに香りついた蝶にたとえて歌っています。
旅の思い出: このスケッチは、伊勢神宮の近くにある「おはらい町通り」の茶店を描きました。
これを描いている間中、黒装束の虚無僧がやってきて、自分の人生を振り返り
人の世の無常を語り続けていました。ユーモアもあってなかなか面白い話でした。