ち だく
「みそか月なし 千とせの杉を 抱あらし 」
俳句の意味: 夕暮れに外宮に詣でたところ一の鳥居の裏はほの暗く、灯りがところどころに
見えて、昔西行が伊勢の神路山を訪れた際に歌った「上もなき峰の松風」に思い
を致し、風が巨木を抱いてうなりをあげる様を歌ったそうです。
旅の思い出: 二見が浦の西行谷の麓を流れる五十鈴川を描いた後、小雨が混じる中、夕方4時
ごろ外宮入口に到着しました。6時まで傘をさしながらスケッチをして簡単に色取りを
した後、ホテルへ帰って色を塗りました。
芭蕉がいた夜もこんな夜ではなかったかと思いました。