むくげ
「道のべの 木槿は馬に くはれけり 」
俳句の意味: 芭蕉は馬の上で、道ばたの白い木槿の花を目にしました。眼前間近になって
その白さが目に入った瞬間に馬の首が横からひょいと芭蕉の視野の中に入り、
木槿の花をぱくりと食べてしまった。芭蕉ははっと驚いて我に返り、その花の白
さがイメージに残り、かえってはっきりと意識に上ってくる印象を歌っています。
旅の思い出: ここは、大井川の渡り口で手前に島田の川越し宿場があります。前方草地の先
に見えるのが大井川です。手前左側に木槿の花が咲いており芭蕉はここを馬で
通ったように思われます。ここから2〜3キロ下流側に木で出来た「蓬莱橋」があり、
橋のたもとに咲いたコスモスの花を見ながら、管理人に大井川の流れが四季折々
に変化することを聞いて1句浮かびました。
「コスモスと 四季流れゆく 大井川」
自作
コスモスと
四季流れゆく
大井川