俳句の意味: ここはかつて都に大きな災いと呪いをもたらした崇徳天皇の御陵白峰陵ですが、
西行法師が天皇の霊を慰めるために弔いにやってきたところでもあります。
今や、訪ねる人も少なく春の冷たい雨の中でひっそりと濡れていました。
旅の思い出: 5月5日(土)沙弥島を描いて後、ここ白峰陵に来て夕刻までスケッチしました。
隣には白峰寺があり、お遍路さんが仕切りと訪ねてこられるのですが、ここ白峰陵は
ほとんど人の気配はなく静まり返っていました。
暗くなってきたので夕刻7時に下山して高松市の街中に出て、ファミリーマートの駐車
場で寝ました。
翌朝、4時半に起床して再び白峰陵に向かい、6時から12時までスケッチをしました。
あいにく朝からしとしとと春の雨が降り続き、訪ねる人もなく、御陵は春の冷たい雨の
中でひっそりと濡れていました。
「白峰の 御陵冷たき 春の雨」
午前中に描き終えたので、高松市に入り、JR高松駅前の観光案内に行って温泉のある
場所を聞いて、街中にある「高松ぽかぽか温泉」(330円)に入りに行きました。
この日は一日雨なので、コインランドリーの場所を聞いて洗濯をしました。
その後、屋島のスケッチ場所を探索しました。
屋島の台地は、半島となって大きく海にせり出し、それを囲む海岸線沿いの道路は極端に
狭く、対向車が行き交うことができないところが多く見られましたが、幸い通る車が少なく、半
島先端の「長崎の鼻」まで車で出ることができました。先端には幕末に砲台にしたという小さ
な岩山が海に突き出ていました。ここを第一のターゲットポイントにして、次は屋島の北端「北
嶺」を目指しました。北嶺にはここ長崎の鼻から歩いて山道を登ればいけるのですが、車では
一旦街の方へ戻ってJR高徳線と高松琴平電鉄志度線が並行して走る屋島駅の近くから屋島
ドライブウエイに入る必要があります。約15分で屋島寺のある広大な駐車場に着き、そこで車
を置いて、北嶺まで遊歩道を約2キロ、1時間30分歩かねばなりません。
この日は、雨が降り続きかつ暗くなってきたので、屋島の駐車場で8時には寝ました。
「白峰の 御陵冷たき 春の雨」 俊愚