俳句の意味: ちょっと前にはでっきとした島だった鼠島があっという間に汐が引き、取り残されたように
浜辺の一部に岩山のように佇んでいる。
大自然の営みには全く驚かされるものがあります。
旅の思い出: 5月2日(水)朝5時起床、6時から8時まで昨日塗れなかった道後温泉本館を着色して、松山
の三津浜港へ行きました。ここは額田王が歌ったとする塾田津ではないかといわれています。
三津浜港の岸壁に立って強い風が吹いてくる海へ向い、大声で額田王の歌を詠いました。
「熟田津に 船乗りせんと 月待てば 潮もかないぬ 今は漕ぎいでな」
暫くして、1つの句が頭をよぎりました。
「熟田津の 潮みつ浜に 春の風」
午前9時に三津浜港を出発し、香川県の三野津に午後1時に着きました。
三野津は昔、西行が崇徳天皇を弔うために讃岐へ上陸した港です。
西行は、ここで次の歌を詠っています。
「敷き渡す 月の氷を疑いて ひびの手まはる 味鴨の群鳥」
津島神社がある鼠島を描いていると、何時しか海が消えて、今まで島だった鼠島が、浜辺
の一角に岩山のように佇んでいました。それがあまりにも早いので、唖然としました。
「汐干潟 浜に佇む 鼠島」
「汐干潟 浜に佇む 鼠島」 俊愚