俳句の意味: 春雨とあいまって、遠くの山河には雲海が広がり、国見をする神々はさぞかし、
その美しさに心惹かれていることだろう。
旅の思い出: 3月24日(土)朝5時半に起きて、昨日描き残した国見が丘へ行って10時までスケッチし
ました。春雨に雲がたなびき眼前には雲海が広がっていました。そこで一句、
「春雨や 国見の山河 雲の海」
その後、別府へ向おうと車で山を下ったところ、道を間違えて山林の中の小さな集落に
迷い込んでしまいました。
細い山道で戻ろうとしてバックしたところ路肩に脱輪し動けなくなってしまいました。
1週間前に自宅を出発してちょうど2000kmの地点でした。
暫く独力で脱出しようと試みましたが、車が空回りして全く動けないと判断し、JAFを呼
ぶことにしました。
ところが、場所がわからず電話でJAFの係員の方に説明できず、暫く近辺を歩き回って
民家を捜し、漸く住所がわかりました。
再度電話してそれを伝えたところ、救援に向ってくれたJAFの方もその場所わからず、
1時間近く待たされました。
暫くして到着したので早速引き出してもらおうとしたところ、このままでは下手に引っ張る
と谷底へ落ちる危険性があるとのことで、もう一台呼ぶことになりさらに時間が経過しました。
暫くしてもう一台の救援車が到着し、色々と救出する方法を検討したところ、山林の太い
木にワイヤを縛り付けて、前後のタイヤに縛り付けたワイヤで車を横に引っ張りあげるとの
ことでした。
山の中では、都会の道路と違い下手に引っ張ると逆にずり落ちる危険性があるそうで、
かなりの時間をかけて救出してもらいました。
事故発生から3時間近くかけて救助して頂き、多くの方々にお世話になりました。
特に、住所を教えていただいた戸高松恵さんに深く感謝申し上げます。
戸高さんとは朝絵を描き終わった後、国見が丘の休憩所で一度お会いしており、よりによ
ってご住所をお訪ねした家が彼女のお宅でした。何か因縁めいたものを感じました。
一段落した後、お礼の挨拶に伺い、美味しいお新香とお茶をご馳走になりながら暫くお話
を伺っていると、今はお子様方が都会に出られ、お年寄りの二人暮らしで、昔は二人で奥の
細道を訪ねたことがあるとのことでした。平泉を懐かしく思い出され、かつこの日は旦那様の
末雄様が84歳の誕生日とあって、お礼とお祝いを兼ねて私の「奥の細道スケッチ紀行 心の
風と音」をお贈りいたしました。
午後2時ごろおいとまし、延岡に向いました。
2日前に行った七福神巡りで、回りきれなかった本東寺(大黒天)と今山八幡宮(恵比須神)
に寄った後、別府へ向いました。
別府には夕方7時に到着し、鉄輪温泉の駐車場に車を留めてその近辺を散歩しながら、町
の温泉(100円)にはいりました。その後夕食をとりその駐車場で23時に就寝しました。
「春雨や 国見の山河 雲の海」 俊愚