俳句の意味:  池田湖に映る開門岳が、富士のように美しく聳え立ち、湖畔には薄霞がかかり、

          墨絵のような美しさは時が止まったような静けさを漂わせていました。

芭蕉スケッチ紀行へ戻る
トップページへ戻る

 旅の思い出:  3月19日(月)桜島のスケッチを終えて午後6時ごろ池田湖の畔に到着しました。
            
           朝から降っていた雨は益々激しくなり、池田湖も開聞岳も全く見えませんでした。

           そこで、とりあえず指宿へ向い、温泉「こころの湯」(600円)に入りました。

           ここはできたばかりと思われ、きれいで内装も素晴らしく、露天風呂が4種類あって、

           その一角には大画面のテレビも備え付けられていました。

           雨が降り続いていたため、屋根のある露天風呂に入り一人静かに耳を澄ませてい

          ると、棕櫚の葉にかかる雨の音が聞こえてきました。

               「棕櫚の葉の パサリパサリと 春の雨」

           あまりの気分のよさに、2時間温泉に漬かり、夜9時ごろに池田湖畔の駐車場に戻り、

           夕食をとって寝ました。降りしきる雨が車の屋根を叩き、一晩中音を立てていました。

           翌朝、雨音が静かになってきたので、5時に起きて6時から7時半まで、開聞岳と池田

          湖をスケッチしました。やや冷たい風が渡り、雨上がりの空をバックに開聞岳が富士の

          ように聳え立ち、池田湖には薄霞がかかって、時が止まったような静けさが漂っていまし

          た。そこで一句、

               「薩摩富士 湖面を渡る 薄霞」

           この日は、フェリーに乗って硫黄島へ向うため、大雑把に着色した後、急いで鹿児島港

          へ向かいました。

           鹿児島港から硫黄島までは、フェリーで4時間かかるので、船の中でゆっくりと色を塗り

          直しました。



 










          
    

幻の長崎西国紀行へ戻る

   
  「薩摩富士 湖面を渡る 薄霞」
       俊愚

            

前へ
幻の長崎西国紀行足跡
開聞岳と池田湖
次へ