俳句の意味: 昔、菅原道真が失意のもとに京都より梅を呼ぶために「東風吹かば においおこせよ
梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」と歌った梅が京都から飛んで来たという。
その「飛梅」に、私は千里の旅を続けて、漸く会うことができました。
思い染めていたこの梅の花をついに見ることができた喜びを味わっています。
また、数日待って、漸く京から便りが届いたのでしょう、終に開花してくれました。
旅の思い出: 4日の午後2時半から5日の10時半にかけて天満宮のスケッチをしましたが、「飛梅」が
一部咲きでやや物足りないため、長崎、不知火を巡って一週間後にまた戻って色を塗ろうと
考え下書きを済ませて、英彦山神宮へ向いました。
今年は暖冬のため、逆に梅が咲く時期を判断しにくくしているのだそうで、若干遅くなって
いるそうです。満開は毎年10日前後だと聞いていたのですが、11日に戻ってきた時には、
上の絵のように大分花が開いておりました。
漸く京より便りが届いたのでしょう。その日は花が多く開き始め、かぐわしい香りを漂わせ
ていました。
「飛梅や 京より便り 届きおり」
この日は日曜日とあって、かつ受験シーズンであることから、ものすごい人出で本宮と梅は
下のほうがほとんど見えない状況でしたが、朝8時頃は下の写真にあるとおり、比較的人が
まばらで、ゆっくりと描くことができました。
この写真は、宮崎県高鍋町にお住まいの吉井様が撮ってくれたもので、後日わざわざ送
って頂いたものです。これは正に実際に現場で描いたという証拠になる貴重な写真なので
ここへ載せさせていただきました。
漸く午前中に着色が終わったので、帰宅の途につきました。
まずは、親戚の丹羽さん宅へ寄って、旅の話をした後、下関にある唐戸市場へ行って、
ふぐの切り身を買って帰りました。夜中に1100キロを突っ走り、翌日午後1時半に自宅に
無事到着しました。
「旅千里 思い染め来ぬ 梅の花」 俊愚
「飛梅や 京より便り 届きおり」 俊愚