俳句の意味: ここ関門橋の真下で、壇ノ浦の戦いが行われ、幼い安徳天皇はここで二位の尼
と一緒に入水したそうです。
この寒い小雨模様の海の底を見ているとると、海の底にも竜宮城があるといわれ
て入水した幼子の哀れさに胸が痛みます。
旅の思い出: 平成18年11月18日(土)、朝5時半に起床し、菊川温泉を出て、6時半に関門橋
の下にある「みもすそ川公園」に着きました。
「旅時雨 たどりたどりて 壇ノ浦」
この公園には「義経・知盛(とももり)像」があり、ここに壇ノ浦の戦いの石碑があります。
道路の反対側には、「関門トンネル人道入口」があります。
「義経・知盛像」の傍に海へ降りる階段があり、海の底と潮の流れを描こうと思い、
その階段を下りていきました。その潮の流れを見ながら句が生まれました。
「哀れやな 潮の流れに 散るもみじ」
「水底の 冬の寒さを 知るときし」
朝方はうす曇りでしたが、段々雲行きが怪しくなり、とうとう11時ごろから雨が降りだ
しました。
何とか午後1時までに絵を仕上げて、下関特産の「ふぐ料理」を食べようと考えました。
すると、近くに観光客を相手に毎日、無料で壇ノ浦の歴史紙芝居をやっている方が
おられました。親切な方で「ふぐ料理」の安いところを教えてくれました。
「みもすそ川公園」から下関駅の方へ約1キロばかり行ったところに、唐戸市場があ
り、その横に「カモンワーフ」という観光客相手のふぐ料理店及び土産店が並ぶセンタ
ーがあるので、そのセンターとグランドホテルとの間に「ふく刺しぶっかけ丼」ののぼりを
立てた店を探しなさいと教えてくれました。
唐戸市場に車を留めて、しばらく歩くと、「カモンワーフ」があり、その先にグランドホテ
ルが見えました。
そのあたりを歩き回り、漸く「ふく刺しぶっかけ丼」ののぼりを見つけました。
お店の名前は、「食事処 ふくの河久」といいます。「ふく刺しぶっかけ丼」は780円、
「ふく刺しぶっかけ丼セット」は1150円でした。
「ふく刺しぶっかけ丼」は、ふく刺しがたっぷり載っています。
「ふく刺しぶっかけ丼セット」は、「ふく刺しぶっかけ丼」+「小ふく唐揚げ」+「ふく串フ
ライ」+「お吸い物」です。
私は当然「ふく刺しぶっかけ丼セット」を食べました。
これは正に、ふぐキチにとっては穴場です。
こうして大満足で、今回の山陰の旅を終え、小倉に住んでおられる親戚の丹羽さんの
お宅に寄り、しばらく旅の話をしてからお別れし、午後4時に小倉を出て高速自動車道
に乗り、約1100Kmを17時間かけて翌日19日(日)朝9時に自宅に戻りました。
「冬日和 哀れを誘う 潮の底」 俊愚