俳句の意味: いざなぎの尊が天に登る時に使う梯子が倒れてできたという天橋立の景観は素晴らしく、
見惚れているといつしか松に秋の雨がかかり、時雨とともに静かに日が暮れて行くことだ。
旅の思い出: 平成18年11月13日(月)、夕刻7時半に天橋立駅に到着しました。
駅前には、「知恵の湯」という温泉(外湯)があり、2時間ほどゆっくり入り疲れを癒しま
した。
翌朝5時半に起床したところ、あいにくの小雨交じり、それでもケーブルカーに乗って展望
台に登り、雨宿りのできる休憩場を見つけてスケッチを開始、午後2時ごろまで描いて下山
しました。
雨が降ったり止んだりで時折日が射し海面が明るく光りました。まるで、いざなぎの尊が
天からお下りになるのかとも思われた。
それでも時には雨脚が強くなり全体が灰色に変化しました。
「橋立や 色定まらぬ 大時雨」
2時半に天橋立を立って、城崎の温泉街を見学して鳥取砂丘へ向いました。
城崎から鳥取へは海岸線に沿った178号線をひた走りましたが、断崖絶壁が続き、途中
ところどころに、小さな魚村が点在し、浜に出るために急激な坂を下り、村を外れると急激な
山道を登り、潮騒の音が真っ暗な闇の中からザブンザブンと聞こえてきました。
「いざなぎの 松に暮けり 秋の雨」 俊愚