ねぐら
「塒せよ わらほす宿の 友すずめ さしすぎ
あきをこめたる くねの指杉」
俳句の意味: (発句)藁を干して作ったような粗末な家だが、今夜はゆっくりと休んでください。
(脇句)私達のために秋までにと挿し木をした杉の垣根が見事に育っていますね。
誠にありがたい。
旅の思い出: 芭蕉達は、帰路潮来の医者で蕉門の「自準」の家に泊めてもらいました。
私も自準の家の跡を探し当てましたが、その近くの昔の面影を残した加藤洲の十二橋で
潮来舟に乗った後、スケッチをしました。こうした水路は昔は網の目のように走っていたそ
うですが、今はここしか残っておりません。両岸とも民家の玄関で昔はここで船に乗って行
き来をしていたとのことです。秋の雲が広がり水面に雲と橋が映っていました。
そこで一句
「秋の雲 運河にかかる 十二橋」
自作
秋の雲
運河にかかる
十二橋