「萩原や 一よはやどせ 山の犬」

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俳句の意味:  狼よ、この優美な萩原に宿を採って一夜を過ごしてみてはどうかね。

                                 くりや
旅の思い出:   JR鹿島神宮駅の西北側に位置する厨と呼ばれる小高い丘の斜面に、薄紫色の萩

          の花と薄黄色のススキが9月の陽光をいっぱい浴びて広がっていました。 

            厨の付近は、昔北浦の水が入り込んでいて沼地となっていたので、芭蕉の見た萩原

          は、鹿島神宮のある高台から沼地を通して西側の丘の斜面に広がっていたように思わ

          れます。9月6日夕刻までこの萩原を描いた後、神栖町にある鹿島セントラル天然温泉

          「ゆの華」に漬かって月の出るのを待ちましたが、あいにく雲が厚くその晩は月見をする

          ことが出来ませんでした。そこで一句


            「夕雲や 月はいずこに 湯のけむり」 






           

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自作

夕雲や
 月はいずこに
 湯のけむり

鹿島市厨の萩原
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