このまつ み
「此松の 実ばえせし世や 神の秋」
俳句の意味: 境内にそびえる巨大な松を見ていると、此れが実をつけて生まれた頃の遥か昔の
ことが思い起こされる神前の尊い秋であることよ。
旅の思い出: 松は絶滅して今はなく、杉の巨木が鹿島神宮の森を覆っています。 9月11日夜10時、
十五夜の月が神殿の社の真上に晧晧と照り輝いておりました。
神殿の社はライトアップされているため、満月とあいまって神聖かつ神秘な世界がそこ
に照らし出されていました。夜の10時から夜中の3時までこのスケッチを描いているとき
に、次の句が生まれました。
「千歳越す 木々そびえ立つ 月見かな」
やしろ
「千早降る 神の社に 天の月」
自作
千早降る
社を照らす
天の月
千歳越す
木
々そびえ立つ
月見かな