「宇治川の 瀬瀬のしき波 しくしくに 妹は心に 乗りにけるかも」
(万葉集 2427)
旅の思い出: 11月16日の午後は、鹿跳橋を背後に見て瀬田川の宇治の方角へしくしくと流れていく姿を描きました。
午前とは打って変わって、静かな光景でしたが、お城のようなたたずまいの民家が目に付きました。
描いた後にその家に近づいたところ、ごく普通の農家であることが判明しました。
河の手前にあるススキが午後の陽に照らし出されてやけに美しく印象的でした。
「行く河の 後姿を見送りて 秋の日差しに 照る薄(すすき)かな」
自作の歌
和歌の意味: 宇治川の瀬々にしきりに寄せる波のように、しきりに妻のことが思い出されて、
私の心に乗りかかってきたことよ。