「近江の海 夕波千鳥 汝が鳴けば 心もしのに 古思ほゆ」
(万葉集 266)
自作の歌
旅の思い出: 11月15日は、打って変わって小雨模様で物悲しい一日でした。
朝4時に起きて、大宇陀のかぎろひの丘を4時半に出発して、近江高島へ向いました。
高島には7時半に到着、8時から琵琶湖畔のスケッチを開始し11時に終了しました。
遠くに湖北の山々が見え、湖畔には千鳥や鴨の群れが遊び、北の方へ向けて雁が飛んでいきました。
この情景に秋の物悲しさを強く感じました。そこで一首、
「打ち寄せる 波の間に間に 千鳥鳴く かなしさ告げる 秋の夕暮れ」
このあと、琵琶湖の南にある瀬田川へ向いました。瀬田川は途中からそのまま宇治川に代わります。
和歌の意味: 近江の海(琵琶湖)の夕波に浮かぶ千鳥よ、おまえが鳴くと心もしなうばかりに萎えて、過ぎ去りし
昔の日々が思い出されるよ。