旅の思い出: 10月25日、二見港を描きました。
土曜日とあって、朝早くから釣人が多く二見港の堤防は運をつかもうと太公望で混み合っていました。
スケッチの上のほうには淡路島の山々が連なり、左端に明石大橋がのぞいています。
この堤防の近くには、無料の駐車場もあり車がひしめき合っていました。
稲見の海は、この絵の右側、淡路島との間の海を言うのでしょうか。
もうここまで来ると、明石大橋の下に見えていた大和の山々も遠くうすれて見えなくなり、その幾重にも
重なる波の彼方に大和の地は隠れてしまうと詠ったこの歌の通りだったと思われます。
この日は、朝から天気がよく朝焼けの空が広がっていました。
「二見から 稲見の海を 眺めたる 日は照り返す 朝焼けの空」
「名くはしき 稲見の海の 沖つ波 千重に隠りぬ 大和島根は」
(万葉集 303)
自作の歌
和歌の意味: その名も美しい稲見の海の沖の波、その幾重にも重なる波の彼方に大和の地は
隠れてしまった。