「さざなみの 志賀の大わだ 淀むとも 昔の人に またも逢わめやも」
(万葉集 31)
旅の思い出: この絵は、唐崎から20 kmほど北へ上ったところにある比良の浜辺から南の方角を眺めた
ものであります。
春雨が時折激しく降るかと思うと、静かに止んで千鳥や鴨、ツバメやセキレイ等の鳥達が飛び
交っておりました。
何時に変わらぬその姿に、昔の人もここに佇んでこれと同じ情景を見たことがあるだろうと太古
を懐かしむ思いに駆られました。
「比良の湖 水面をたたく 春雨に 昔の人を 思い起こせり」
自作の歌
和歌の意味: たとえ近江の海、琵琶湖の水が淀むとしても、昔の人にお会いできるであろうか。
ありえないことであろう。