「ひさかたの 天の香具山 このゆふべ 霞たなびく 春立つらしも」
(万葉集 1812)
自作の歌
和歌の意味: 今日この夕べに、天の香具山に霞がたなびいている。
春が来たらしいなあ
旅の思い出: この絵は、明日香村の雷(いかずち)の丘からみた天の香具山を描いたものです。
香具山に向けて北へ走る道は「中つ道」、この絵にはありませんが、作者の右手東の方向に
山田寺から阿倍に抜ける「山田の道」があります。
4月12日夕方、天の香具山にやや霞がかかっています。
それでも春の若葉は初々しく美しく照り輝いていました。そこで一首、
「香具山に 衣干してか 春野辺の 木々の若葉は 萌え盛りけり」