「恋死なば 恋ひも死ねとか 吾妹子が 吾家の門を 過ぎて行くらむ

                                       (万葉集 2401)

和歌の意味:  貴女はされいげなく私の家の前を素通りしていくが、私の心を狂わせて、恋い死にす 
      
         るなら恋い死にしろとでも言うのですか。

旅の思い出:  この辺りは、明日香村の中心街で、先の角を左へ曲がると明日香村役場と郵便局があり、右へ曲

         がると岡寺があります。

          私が描いている場所は、明日香観光会館の前で、この近辺には蘇我馬子の墓だとされている石舞

         台古墳があり、その近くに蘇我馬子が作ったとされる邸宅があったそうです。

          蘇我馬子が亡くなった後も蘇我氏が邸宅周辺を所有していましたが、大化の改新後の蘇我氏の滅

         亡で、天皇家が馬子邸を含む広大な土地を没収して、その跡地に島宮が建てられたと日本書紀に記

         されております。

          島宮は、皇太子一族の宮殿であり、歴代の皇太子が住まわれていたと考えられています。

          この周辺は、明日香村で唯一家並みが続くところで、いわゆる昔の都大路であったと思われます。

          そうしたことから、この歌にちなんで昔の都大路を描いてみました。












  

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明日香村 岡寺前
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