「うち日さす 宮道を人は 満ち行けど わが思ふ君は ただ一人のみ」
(万葉集 2382)
旅の思い出: この絵は、飛鳥板葺宮跡伝承地から天の香具山(右)と耳成山(左)を眺望したものです。
この辺一帯は大和朝廷の中心地で、天武天皇が建てた清御原宮もこの近くにあったとされ
ています。 ここから天の香具山まで都大路が縦横に走っていたと思われます。
香具山の手前には推古天皇4年(596年)に創建された日本最初の寺である飛鳥寺がありま
すし、その右の高台には「酒船石」や「亀形石造物」があり、神聖な儀式に使われたのではない
かと予想されています。
ここに立っていると、その当時の都の面影が眼前に広がっているような錯覚に陥ります。
そこで一首詠んでみました。
「清御原 都大路を 行く人の 思い伝えよ 天香具山」
自作の歌
清御原
都大路を和歌の意味: 清御原の都大路は多くの男と女が賑やかに溢れんばかりに行き来するが、
私が愛する君はただ一人のみで、ひたすらあなたのことを思っています。