「旅人と 我名よばれん 初しぐれ」
俳句の意味: これから旅に出るが、その途中で人々から「旅のお人よ」と呼ばれてみたい
ものです。風狂の旅に勇み立ち、心のはづんでいることを示しています。
旅の思い出: 芭蕉は、貞享4年(1687年)、44歳で、旧暦10月25日(新暦11月)に深川を出立しました。
私も10月30日に深川にある採茶庵跡で芭蕉の旅姿をスケッチした後、一路伊良湖崎に
向けて出発し、「笈の小文スケッチ紀行」を開始しました。
深川では冷たい初時雨が降りましたが、旅に出るうれしさをかみしめ、次の歌が生まれ
ました。
「さびしとて 旅に誘う 初しぐれ」
「芭蕉忌に 旅立つ先は 伊良湖崎」
自作
さびしとて
旅に誘う
初しぐれ
芭蕉忌に
旅立つ先は
伊良湖崎