旅の思い出 :  2024年3月16日、朝7時に大阪府南河内郡河南町にある弘川寺を訪ねました。

           本堂横から裏山に登ると西行墳(西行の墓)があり、私は、歩行困難の状態であることから、

          その裏山にある石段を必死の思いで一歩一歩登っていきました。

           そこに少し広めの広場があり、大木の林に囲まれた西行墳がありました。 その奥には千本

          余りの桜が植えられています。
 

           私は、弘川寺の西行墳を7時半から描き始め、夕方の4時頃までかかりました。         

           そこへ親戚の中濱さんと友人の仲谷夫妻が見えて、今まで描
いたスケッチを見せながら、

          山頭火のスケッチ紀行について説明
したところ、深く感動しておられました。

          描いている間、ほとんど人影は見えず、周りの林が風に揺れ、西行の影を感じて、一句浮かび

          ました。


              「墓碑からきこゆる歌の影」





大阪府南河内郡河南町 弘川寺西行墳

墓碑からきこゆる歌の影



 俊愚

              
「けふのよろこびは山また山の芽ぶく色       山頭火 」

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自作

俳句の解説:   昭和11年3月16日の作で、山頭火は、西行の墓参が出来て嬉しくて、樹木の緑が芽吹く

      ように美しいと感激しています。

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