旅の思い出 : 山頭火は、門司港からばいかる丸に乗って神戸に向かい、防府沖を通過した際に、故郷の山々を
眺望してこの句を詠みました。
私は、フェリーに乗らなかったので、それを再現するために、防府
運動公園のさらに先にある小さな漁港の堤防の先端に立って、海側から見た防府の山々を描きました。
私は、四国の松山にある一草庵からしきなみ海道を渡って、この向島運動公園に、2024年3月8日
の午後1時に到着し、1時半から午後6時まで描きました。
3月とはいえ自然は厳しく、身を切るような冷たい風を受けて鼻水を垂らしながら描きました。
あまりにも体が冷えたので、近くのニフティ温泉「和の湯」に行って、
「潮彩市場防府」というところで行って寝ました。
その折に防府の山々が海の潮騒をききながら強い風を受けていると感じて、一句浮かびました。
「山の屛風に潮風わたる」
山
の屛
風に潮風わたる
俊愚
「ふるさとはあの山なみの雪のかがやく 山頭火」
自作
俳句の解説: 昭和11年3月5日の作で、北陸・東北の旅に出立する為、九州の門司港から汽船ばいかる丸
に乗り込んだ。
しばらくすると、瀬戸内海の船上から故郷である防府の山々が見えてきた。
その山々にかかる雪がかがやいて、なつかしい山々を思い出す。