あわれ香春のやぶれ傘



俊愚
九州糸田町 香春岳

自作

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「遠山の雪ひかるどこまでも      山頭火」
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俳句の解説:  昭和11年3月1日の作で、旅立ちに当たり、山頭火は親しくかつよくお世話になっている

      「緑平」老に挨拶するために、九州糸田の「緑平」宅を訪ねています。

        そこから見える雪をかぶった香春岳を見て、これから行く北陸・東北の山々にも雪が光って

      いるだろうと思いつつ、どこまでも果てし無く旅を続ける思いを誓ったと思われます。

 旅の思い出 :  2024年3月11日、朝8時半に田川市役所を訪ね、香春岳のスケッチ場所として最適な

          場所を訪ね、香春岳の一ノ岳が削られていない昭和10年頃
の元の形をした写真を見せて

          頂きました。
 当初標高500mだった一ノ岳が現在標高250mまで削られてしまったことが

          分かりました。

           状況は、スケッチのとおりですが、
削られてないときの山の形を線で追記してみました。

          午前10時から午後3時までスケッチしていましたが、雨が降って来たので次の目的地の

          平戸に向かいました。

           その折に、山の哀れさを思い一句浮かびました。


              「あわれ香春のやぶれ傘」